先月から【唐仙窯】のスリップウェアのお取り扱いが始まりました。

「スリップウェア」と言って「あ、あれのことね!」とわかってくださるやちむん好きの方もいらっしゃるはず。

今回はこの「スリップウェア」について、ちょっとだけご紹介します。

スリップウェアとは?

簡単に言うと、イギリス各地で作られた伝統的な焼き物の一つで表面を化粧土で模様を付ける技法を用いて作られたうつわのことです。

もともとは、タイル作りに使われた技法だったらしく、それが日常で使ううつわにも幅広く使われるようになったそうです。

そして最大の魅力は、半乾きの粘土の板に縞模様や格子柄など成形する前に模様をつける事。

沖縄のやちむんは成形後に模様を描いて焼成します。この部分の違いはあるものの、イギリスのスリップウェアを意識し、その技法をやちむんにも取り入れた作風は【唐仙窯】の特徴でもあります。

模様の描き方

鳥の羽で模様を描く方法や筆を使って模様を描く方法、また何種類かの化粧土や釉薬を表面に載せて、動かしながら混ぜて模様を作る方法など、色々な方法があります。

【唐仙窯】の商品はこちらからどうぞhttps://weeriki3.thebase.in/categories/3007084

当ショップでも「スリップウェア」という名称でご紹介している商品以外にも、スリップウェアと分類されるものがあります。

化粧土で模様を描く、という観点では化粧土や釉薬をスポイトや絞り器に入れて模様を描く「いっちん技法(※)」もスリップウェアと言えます。

【陶芸工房かみや】いっちん描きフリーカップ

※いっちん技法お好み焼きにマヨネーズを細くかけるとか、ケーキを作るときに絞り器でクリームを搾るようなイメージで模様を描きます。