おおしろまさふみ

大城 雅史

ヤチムン大城工房
ヤチムン大城工房

やちむんおおしろこうぼう

ヤチムン大城工房

沖縄の土にこだわりを持って作陶活動に励んでいるというヤチムン大城工房の大城雅史。
沖縄産にこだわりを持っている作家は多い。
そしてこのヤチムン大城工房も同じだが、特に「豊見城(とみぐすく)産」へのこだわりが大きく、飴釉(※1)に関しては、彼が育った地である豊見城の土を使い調合している。
そして、試行錯誤と調合を繰り返して出来上がったコバルト釉(※2)で仕上げた作品には 「作品はマット地なので、模様の艶が、より鮮やかに見えるように意識して釉薬を調合した」と語ってくれた。
確かに、うつわを手にするとマットな質感が手にしっくり馴染み暖かささえ感じる。
そして深みがありながらも艶と鮮やかさが際立つ模様との調和に引き付けられる。
また、やっと「思い通りの色」が出たと言った後、「まだまだ研究を続けます」と作品を手に嬉しそうに語ってくれた。

色、そして作り手、共に豊見城の愛を背負って出来た作品は、豊見城の緑が良く似合う。

この豊見城で作られた器が食卓に並べば、きっと楽しい食卓になるだろう。
そう思うと、このワクワク感からか色々な作品が見たくなった。
今後期待の作家の一人だ。

※1
飴釉(あめゆう)
釉薬の一種で酸化焼成で褐色(かっしょく:簡単に言うと茶色と呼ばれている色)になる釉薬のこと。
※2
コバルト釉
一般的に藍色と表現されることが多い色の釉薬のこと。

受賞歴等

1987年 沖縄県生まれ豊見城市育ち
2005年 泡盛を貯蔵する酒甕の窯元でロクロ職人として従事
2014年 沖縄県豊見城市に工房設立
2013-14-15-17-18年 沖展入選
2019年 OKINAWA Collection クラフトフェア南城に出展

ギャラリー

大城雅史